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固定通信システムは、市外電話の中継等、固定地点間の情報を伝送するシステムです。長距離の地点間を結ぶ場合は中間に中継局を設置してシステムを構成します。通信路数は、VHFを利用した単一通信路のものからマイクロ波や静止衛星を使用した多重通信路のものまで様々です。
固定回線の役割は、音声、データ、TV画像等の多様な情報を伝送することにあり、それらを多重通信路で構成されるマイクロ波回線を用いて中継します。
略 史
| 昭和26年 8月（1951） |
4GHz帯 電話23ch FM方式導入 |
| 昭和29年 4月（1954） |
4GHz帯 電話360ch, 白黒TV１ch方式導入 |
| 昭和33年 2月（1958） |
4GHz帯 電話600ch、カラーTV1ch方式導入 |
| 昭和36年 5月（1961） |
6GHz帯 電話1200ch FM方式導入 |
| 昭和36年10月（1961） |
11GHz帯 電話960ch FM方式導入 |
| 昭和42年 （1967） |
15GHz帯 電話960ch FM方式導入 |
| 昭和44月 4月（1969） |
2GHz帯 電話240ch デジタル方式導入 |
| 昭和48年 1月（1973） |
5GHz帯 電話2700ch FM方式導入 |
| 昭和49年 （1974） |
11GHz帯、15GHz帯 電話64Mbps方式導入 |
| 昭和57年 （1982） |
5GHz帯 200Mbps方式導入 |
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【参考】 マイクロ波帯周波数の利用状況
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周波数帯
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利用分野
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主な用途
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| 4GHz（3.6−4.2） |
公衆通信用
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テレビ中継 |
| 5GHz（4.4−5.0） |
公衆通信用
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長距離電話中継 |
| 6GHz（5.925−6.425） |
公衆通信用
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長距離電話中継 |
| 6.5GHz（6.57−6.78） |
自営通信用
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治安、水防、防災、電力、ガス |
| 7.5GHz（7.425−7.25） |
自営通信用
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治安、水防、防災、電力、ガス |
| 11GHz（10.7−11.7） |
公衆通信用
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中距離中継用 |
| 12GHz（12.2−12.5） |
自営通信用
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治安、水防、防災、電力、ガス |
| 15GHz（14.5−15.35） |
公衆通信用
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都市内電話中継 |
22GHz（22−22.4）
（22.6−23） |
公衆通信用
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加入者無線アクセス |
26GHz（25.25−25.59）
（25.91−26.45）
（26.785−27） |
公衆通信用
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加入者無線アクセス |
| 38GHz（38.05−38.5） |
公衆通信用
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加入者無線アクセス |
40GHz（37.5−37.9）
（38.5−38.9） |
自営通信用
公衆通信用
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中央防災 |
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（1）公衆通信のためのマイクロ波固定回線の構成
マイクロ波通信においては、使用周波数帯によって伝搬損失量が異なるので、中継区間は使用周波数帯によって50kmから5km毎に中継所を設置し、信号を増幅・再生することにより一定の信号品質を保って目的地点まで伝送することができるのです。
衛星固定通信は、こちら
（2）マイクロ波回線の設備
端局、あるいは、中継所に設置する送受信アンテナ
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