MCA(Multi-Channel Access System)無線とは、複数の周波数を多数の無線局免許人が共同利用する方法で、電波の有効利用技術を高めた無線方式です。
 システムは、MCA制御局、ユーザが自ら設置する指令局及び陸上移動局で構成されています。
 中継局のサービスエリアは、半径約30kmの大ゾーンで構成されています。

MCA無線の構成図

 

略 史

昭和57年10月(1982) (財)移動無線センターが800MHz帯を使用して東京地区サービス開始
昭和57年11月(1982) 大阪地区サービス開始
昭和58年11月(1983) 名古屋地区サービス開始
昭和59年 9月(1984) 北海道、10月福岡地区サービス開始
昭和60年10月(1985) 新潟市地区サービス開始
昭和61年 3月(1986) 仙台地区サービス開始
平成元年11月(1989) 1.5GHz帯デジタル方式導入
平成15年10月(2003) 800MHz帯デジタル方式導入

 

MCA無線の特徴

(1) 地方自治体、運送事業者、タクシー事業者等各種の業務が利用できる。
(2) 個別通信(1:1)通信ができる。
(3) グループ内の1局から全局に対して一斉に通信することができる。
(4) 回線の接続は、制御チャネルにより、空き回線を選んで行なうため混信のない通信ができる。
(5) 25チャネルを共同で使用するので、多数の利用者が周波数を有効に利用できる。