コイルにインバータで発生した20から60kHzの電流をコイルに流すと高周波交流磁界が発生します。この磁界を構成する磁力線が調理器のプレート上に置かれたなべ底を通過するときに渦電流を生じます。その電流となべ底の電気抵抗によりジュール熱が発生します。

なべ底に流れる渦電流は、抵抗が少なければジュール熱を十分に得ることができないため、抵抗の少ないアルミニュームや銅製のなべは調理に利用できませんでした。
しかし、最近の調理器は、加熱コイルへの電流の周波数を従来のものより3倍高くし、その上加熱コイルの損失を抑える開発を行ったため、磁力線が増加してアルミニュームや銅などの非磁性体金属でも利用可能になりました。
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