
タクシー無線局の構成には、営業区域を共通にする複数のタクシー事業者が、無線の基地局を特定鉄塔に設置する集中基地方式と、各事業者が無線基地局を単独に開設する分散基地方式の2つの方法があります。
ア 集中基地局方式は、周波数需要の多い大都市を中心に設置されています。
集中基地局の特徴と方式の概要
集中基地局のアンテナの例
|
集中基地局方式の特徴
- 基地局の規模を大きくして、サービスエリアを拡大できること。
- 相互変調や近接周波数妨害が少なく電波の利用効率が向上すること。
- 2周波数方式により、半複信方式が使用できること。
|
|
|
タクシー等が大都市において多数の周波数を集中して使用する場合、送信周波数帯と受信周波数帯の間隔(例えば8MHz)を離して2波を使用する通信方式により、送信周波数間の相互変調による受信妨害や近接波妨害を防ぎ、周波数の有効利用を図る方式です。
集中基地局方式を採用している地域は、札幌、仙台、東京、横浜、浜松、名古屋、京都、大阪、広島、福岡の10か所です。
イ 分散基地局
タクシー無線分散基地局の
アンテナ
|
分散基地局方式
- タクシー事業者が単独で設置する。
- 周波数は、原則として、1または2周波を使用した単信方式である。
- 社屋等にアンテナを設置して使用する。
|
|
|

タクシー配車センター内の様子 |
○ タクシー無線設備
|
|
|
|
タクシー車載無線機 |
タクシーのアンテナ |
○ 昭和30年代から40年代初め頃の無線設備
|

送受信機の外観の写真 |
周波数60MHz帯又は150MHz帯を使用していました。 |
○ 送受信装置の内部 |
|

|
タクシーに搭載された真空管式無線機器(昭和42年頃) |
○ タクシー基地局の無線設備 |

|
タクシー無線基地局の無線設備の例 |
○ タクシーに搭載された無線機器 |

|
車載無線設備の例 |
|