◆電波はどんな波

  (1) 電波は光や紫外線と同じ電磁波の一部です。(図:電磁波スペクトル)
  (2) 電磁波は、電気の波と磁気の波が一緒になって空間を伝わってゆく波です。
  (3) 電磁波の真空中の速度は、毎秒30万キロメートルですが、空気や水や物の中では速度が遅くなります。
  (4) 電磁波は何もなければ真っ直ぐ進みますが、間に何かあると、それによって曲げられたり、弱められたりします。
  (5) 乾電池から流れる電流は、プラスからマイナスへと、流れる方向が一定しており、これを直流といいます。
 一方家庭のコンセントから取リ出せる電流は、流れる方向が1秒間に50回(関西では60回)反転します。これを交流といいます。
 反転する回数を周波数といい、50ヘルツ(Hz)又は60ヘルツ(Hz)と表します。
 電波とは、この周波数の高い領域を言い、3テラヘルツ(3兆ヘルツ)以下の交流(高周波とも云います)と定められています。
 電波領域では周波数は通常大きな値を持つもので、千倍(k、キロ)、百万倍(M、メガ)、十億倍(G、ギガ)、一兆倍(T、テラ)などの倍数記号をつけて用います。
  (6) 電波は電磁波の中で最も波長の長い部分に当たり、大体波長30キロメートル(本当の定義は無限長に近い波長まで含む)から0.1ミリメートルまでの間をいいます。(図:電波領域のスペクトルと区分
  (7) 電波は、波長と物の大きさや構造との間の関係により、一見異なった性質を見せます。


(図:地球七周り半)