直線状の導線に電流を流すと、それと直角の面内に同心円状の回転する磁界を生じます。そのとき、電流の方向を右ネジの進む方向とすると、磁界の方向は右図のようにネジの回転方向になります。この右ネジの法則をフランスのアンペールは1820年に発見しました。また、下図のように、コイル状に巻いた銅線に矢印の方向に電流を流すと、コイルの中心には棒磁石をおいたときと同じような磁力線(磁界)が生じます。
  右ネジの法則


この原理を応用した電磁石は、モータ、発電機などの工業用機械に広く利用されています




 水平な電線を、その上下に置いた磁針が指す方向(地球磁場の方向)と平行になるようにおきます。
 電線に北向きの電流を流すと、電線と直角な平面内には南から見て右回りの磁場ができます。
 その力と地球磁場の力との合成力により、上の磁針は北東の方向を指し、下の磁針は北西の方向を指します。
 電線に南向きの電流を流すと、電線と直角な平面内には南から見て左回りの磁場ができます。
 その力と地球磁場の力との合成力により、上の磁針は北西の方向を指し、下の磁針は北東の方向を指します。